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Maneki Pipeline

ゲーム開発のためのプロシージャル

COP/ Grunngeジェネレータが追加

GrungeジェネレータがHoudiniリリース版で利用可能になった

環境

Houdini Indie 21.0.512

HoudiniのメジャーアップデートでGrungeが追加

Houdini21の追加機能として「Grungeジェネレータ」が告知されていました。
…が、「Grungeジェネレータ」はリリース直後のバージョンには含まれていませんでした。

Houdini | Houdini 21 Copernicus
https://www.sidefx.com/products/whats-new-in-h21/copernicus/

この「Grungeジェネレータ」が先日10月24日のメジャーバージョンアップデートである「Houdini21.0512」で利用できるようになりました。

Houdini | Houdini Change Log より
https://www.sidefx.com/changelog/

21.0.511

Added new grunge generators to Copernicus (Grunge Aurora, Grunge Birch Bark, Grunge Layered Noise, Grunge Pine Bark, Grunge Rust).

2025年10月21日(火)

各種グランジ

今回の更新でグランジジェネレータが5種類追加されています。

Houdini ドキュメント | Grunge Aurora Copernicus node
https://www.sidefx.com/docs/houdini/nodes/cop/grunge_aurora.html

オーロラのようなパターンを生成するジェネレータ。
公式ドキュメントの用途提案は「夜空の光や液体による劣化表現(light patterns in a night sky or water damaged walls.)」

液だれのようなAuroraグランジジェネレータ

Houdini ドキュメント | Grunge Birch Bark Copernicus node
https://www.sidefx.com/docs/houdini/nodes/cop/grunge_birchbark.html

白樺の樹皮のようなパターンを生成するジェネレータ。
公式ドキュメントの用途提案は「白樺製品や焚き付け(birch canoes or tinder in fires.)」
(ここのtinder in firesが何を指しているのかイマイチわかりませんでした。Geminiに聞いてみたら着火に使う薄い板じゃない?とのこと)

白樺の樹皮のようなBirch Barkグランジジェネレータ

Houdini ドキュメント | Grunge Layered Noise Copernicus node
https://www.sidefx.com/docs/houdini/nodes/cop/grunge_layerednoise.html

複数ノイズを組み合わせた水面に映る嵐の空のようなパターン(らしい…ちょっとこの言われ方だと自分はピンとこないですが)を生成するジェネレータ。
公式ドキュメントの用途提案は「煙や霧などによる大気散乱効果(atmospheric effects such as smoky skies.)」

もやのようなLayered Noiseジェネレータ

Houdini ドキュメント | Grunge Pine Bark Copernicus node
https://www.sidefx.com/docs/houdini/nodes/cop/grunge_pinebark.html

松の樹皮のようなパターンを生成するジェネレータ。
公式ドキュメントの用途提案は「木製品や薄い樹皮(flaky bark patterns for trees or wood furniture)」

松の樹皮のようなPine Barkジェネレータ

Houdini ドキュメント | Grunge Rust Copernicus node
https://www.sidefx.com/docs/houdini/nodes/cop/grunge_rust.html

サビのようなパターンを生成するジェネレータ。
公式ドキュメントの用途提案は「鉄さびマスク(mask for rust damage on an iron surface)」

さびによる劣化のようなRustジェネレータ

補足:COPジェネレータの拡張性

今回追加されたGrungeノードはすべて展開可能なノードになっている。
※Houdiniは組み込みノードでも展開可能なもの(ネットワークオペレータ)とそうでないもの(ベースオペレータ)の2種類がある

Save Copy Asで組み込みのジェネレータノードからHDAを作成
自作の拡張版HDAとして保存
別のノードとしてHDAを編集できる

そのため多くの展開可能な組み込みノード同様、これらの自分でカスタマイズして利用することが可能。
たとえば、以下のように「内部の各ノイズのUV入力であるpos入力を拡張する」などが可能。

TypePropertyからuvタイプの入力「pos」を作成
内部のジェネレータの元となっている各ノードのpos入力に接続
pos入力を受け入れてより複雑なノイズを生成するジェネレータができた

各種ジェネレータが追加されて、マテリアルを作成するためのSubstance的な運用がかなり現実味を帯びてきました。
しかもジェネレータがすべてネットワークオペレータなので拡張性も高いです。

fish_ball

プロシージャル魚類